春挿し さらにその後

前回の鉢上げから約1カ月。

春挿しに成功した5本のオオシマザクラはというと、順調に生育している。

今回はそれぞれのその後と、どういった管理をしているかを紹介する。

 

 

最初に鉢上げしたピートポットの挿し木


春先に伸びた葉が少々虫の被害に遭ったものの、新芽が伸び葉も増えてきたので大事には至っていない。
鉢土の表面にある黒い塊は有機肥料の発酵油粕。

 

遅れて鉢上げしたピートポットの2本


こちらも新芽が伸び出し、順調に生育を続けている。
同じく有機肥料を与えている。

 

ピートポットに残った1本


こちらは新芽が伸びているので成功はしているようだが、ポットから根が出てこないので鉢上げは保留している。
こちらにも有機肥料。

 

 

ペットボトルの挿し木

初期に伸びた葉が枯れ落ちてしまったため、葉を増やすために肥料を与えて様子を見ていたのだが、無事に新たな葉が展開し事なきを得た。
根も初めは2本しか見えなかったのが、長くなり本数も増えている。


しかし、土が赤玉土単用のため微量要素が不足しているからか、ある程度伸びたところで成長が止まる。
通気性のないペットボトルでは根の発達にも良くないので、このタイミングで鉢上げすることにした。
鉢はおなじみの6号スリット鉢に鉢底石を敷いたもの。


用土は赤玉土と腐葉土を混ぜた基本土。挿し床の赤玉土を混ぜるため、腐葉土を多めに入れてある。
ペットボトルを揉んで土をほぐしながら、根を切らないよう慎重に土を取り除いてゆく。


挿し木の状態。根がかなり伸びている。


鉢にある程度土を入れて、根を均等になるよう広げる。根が張っていないので少し深めに埋めて挿し穂がぐらつかないようにする。


土を更に加え、挿し木を埋めたら軽く押さえる。


作業が終わったら鉢底から流れ出すまでたっぷりと水を与え、1週間ほど半日陰で管理する。
苗が落ち着いたら日向に出し、肥料を与え始める。

 

 

それぞれの鉢には固形肥料の他に、1週間に1度くらいのペースで液体肥料を与えている。

今後は乾燥と肥料切れに注意しつつ育ててゆく。

自分の場合は20鉢以上の桜を屋外でかなり密な状態で育てている上、周りに他の草木が多いので虫も付きやすいが、数鉢ならば虫も付きづらい。

ただ油断は大敵なので、異常があった時にすぐ気が付くように、常日頃からこまめな観察が必要である。