日本縦断自転車旅行記 出発前夜

出発前に行うこと

出発の予定日が目前に迫ってきた四年前の三月半ば。

道具を揃え、自転車の組み立ても終わり、後は出発を待つばかりだがその前に、済ませておくべきことがいくつかある。

 

道具の使い方の確認

以前から使っていたものはいいが、旅行用に新しく仕立てたものに関しては一通り確認が必要である。

初期不良がないかどうかの動作確認から、実際に使用する際の手順の確認。

予行演習を行い、装備品に過不足はないかを確かめる。

自分の場合は出発前に一度、庭でテントを張ってみた。

ドーム型のテントは何度も張ったことがあるし、そう難しいものでもないが、実際に設営・撤収にかかる時間は把握しておく必要がある。

そしてマット寝袋がこの組み合わせで実際に使えるかの確認も必要だ。

この確認は使用法ではなく、実際にこの季節の外気温で使用できるかの確認である。

というわけでテント内で一晩過ごしてみて、まあ大丈夫だろうと判断。

この組み合わせで行くことにした。

 

道具の積み込みの確認

持っていくものが決まったら、それがちゃんと持っていけるか、自転車に積むことが出来るかの確認である。

バッグに実際に詰めてみて、またどのバッグにどれをどれだけどう入れるか、入れ方も考えなければならない。

使用頻度や取り出しやすさ、それと重量のバランス。出来ればバッグの内部で物が暴れないようになるべくぴったり収めたい。

自分の場合フロントバッグには主に貴重品類が入っているので、主にサイドバッグへの積み込みとなるが、バッグの位置からある程度の法則を決めることが出来る。

前輪の方のサイドバッグなら自転車に跨ったまま出し入れが出来るので、出し入れ頻度の多い地図や上着など。

後輪の方のサイドバッグは一度自転車を降りないと出し入れが難しいので、主にキャンプ用品など停止中に使うもの。

さらに自転車は基本的に左側に降りるものなので、よく使うものは左側に入れておくと取り出しやすい。

 

 

フェリーの予約

自分の計画では九州最南端へとフェリーで向かう予定なので、事前に予約が必要になる。

予算には限りがあるので一番安い客室を選んだ。

これで旅立ち前の準備は以上。

いよいよ後は出発である。