カラドボルグ 可変機構解説
カラドボルグの変形解説
可変型空戦FA『カラドボルグ』の変形を細かく解説します。

胴体の変形はまず頭部を限界までうつむかせ、腰関節を折り曲げてフロントアーマーでバイザーを隠す。
腰部のキャノンを正面へ向ける。
バックパックを起こし、サーベルを寝かせて水平にする。

脚部は膝と股関節を90度折り曲げ、膝下のポリキャップ部分で回転させる。
爪先を伸ばし、主翼を展開して各装甲の位置を調整する。

腕部も90度に折り曲げ、脚部装甲内に拳を収め、手首の装甲で蓋をして格納。
変形終了。
実際の変形時はこれらが同時に、一瞬で行われる。
カラドボルグの可変機構のこだわりを設定を交えつつ解説
可変FAの運用においては常に付きまとう問題がある。
可変機構によるフレーム負荷の増大。変形中に生まれる隙。操縦の複雑化や、システムの切り替え、特にメインカメラの切り替えラグなどである。
月側がFA史に残る高機動型可変FA『フレズヴェルク』を実戦投入できたのは、潤沢なアーキテクト生産量とAI搭載による無人機であるという点。そして独自のバリア展開システム、TCSオシレーターの搭載によるところが大きい。
以上の問題から、可変機構は巡航時のみに用いられるのが常道であった。
本機『カラドボルグ』の可変機構においては、「変形を交えた戦闘を可能にする」というコンセプトを適えるため、上記の問題に対する対策がいくつか講じられている。
飛行形態では脚部と腕部を接続しメインフレームを支えることで剛性を確保。

また変形時の関節の回転角度はほとんどが90度以内に収められており、フレームの位置関係もほぼ変わらないため変形によるフレーム負荷はごくわずかとなっている。
さらに踵部に装備されたブースターを用いることで下半身を跳ね上げる動きを補助し、変形速度の向上も図られている。
操縦の複雑化だけは避けられないが、本機が個人所有の専用機であるため許容できる問題である。
メインカメラの切り替えラグは、人型時の頭部センサーが飛行形態でそのまま使用できる構造なので、切り替えずとも戦闘を続行できるようになっている。

以上の対策によって本機は戦闘中にも変形を織り交ぜた、敵機の意表を突く機動を可能とし、航空・航宙における空間戦闘において大きなアドバンテージを得るに至った。

フレームアーキテクトの使用量や変則的な配置によって生産性・整備性などは低下しているものの、ジャンク屋兼傭兵である本機の持ち主にとっては些細な問題である。
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