日本縦断自転車旅行記 準備編~ビニールシート

ビニールシート

いわゆるブルーシート。

遠足などで地面に敷いたりするアレである。

 

ビニールシートはグラウンドシートの代わりとして持って行った。

グラウンドシートとは、テントを設営するときに底面の保護などを目的に敷くものである。

それぞれのテントに合わせたメーカーの専用品などもあるが、自分が持って行ったのは百円均一で買ったビニールシートである。

サイズは1.8×1.8m。テントの底面は100×205㎝なので二つ折りにするとテントの底面より一回り小さいサイズになる。

グラウンドシートはテントの面積より小さいサイズにするというのが正しい設置法らしいので、ほぼぴったりのサイズと言えた。

その理由はグラウンドシートの端がテントの底面からはみ出ていると、雨が降った時に水がグラウンドシートの上に溜まるからとのこと。

テントの設営に必須というわけではないが、あった方が当然テントは長持ちするし、快適性も上がる。

地面の凹凸でテントが傷つくリスクを減らせるし、地面からの湿気を防ぐ役割もしてくれる。

それに路面状況が悪い上でテントを張らなければならないときに、テントを汚さないで済むので撤収時も快適だ。

テントを長持ちさせるため、消耗品と思って比較的手に入れやすいものにした。

加えて設営場所の選定も重要である。

いくらテント内に水が染みてこなくても、水溜まりになってしまうような場所では意味がない。

雨天時は橋の下などの雨の当たらない場所を探してテントを張った。

それが無理なら最低限冠水の恐れがない場所を選ぶようにしていた。

 

今回の旅でテントを張った場所を思い返してみる。

アスファルトの上。砂浜。落ち葉の上。芝生の上。草むら。コンクリート。

等々、乾いている場所もあれば濡れている場所もあった。

乾いていれば普通に二つ折りにしてグラウンドシートとして使えばいい。

しかし、地面が湿っていたり、雨の中で設営しなければならないとき。テントの底部は汚さずに済んでも、前室の部分の地面は荒れたままになる。

そこでビニールシートを二分の一ではなく四分の三で畳めば、前室に綺麗に使える土間のような空間を作ることが出来る。

雨や泥で汚れた靴など、テント内には入れたくないが、濡れた地面に置いたままにもしておきたくない装備を置いておくのに便利である。

 

上記の使い方のように、工夫次第でより快適性を上げるために使用できた。

またパッキング時はテントの外周に沿って巻き付け、テントを雨ざらしにしないようにした。

自転車に泥除けを付けなかったので、跳ねた泥などでテントを汚さないためでもある。