日本縦断自転車旅行記 準備編~寝袋
スリーピングバッグ(寝袋)
持って行ったスリーピングバッグは
モンベル(mont-bell)の『スーパースパイラル バロウバッグ#5 #1121220』
螺旋状に縫製がされている、マミー型のスリーピングバッグ(寝袋)である。
テントに続いてこちらも販売終了しているが、現行品も同じ縫製のシリーズだ。
寝袋にはレクタングラー型(封筒型)とマミー型があるが、自転車旅行に持っていくなら断然マミー型の方である。
封筒型はファミリーキャンプなどでよく使われる。
使い心地が普通の布団に近く、値段も安い。
しかし、重量がある上に畳んだ状態でもかさ張るという、決定的な弱点がある。
車で移動するオートキャンプなどならいいが、自転車に積んで長距離を走るにはとても向かない。
対してマミー型。
封筒型に比べて軽く、コンパクトであり、持ち歩くのならば断然こちらである。
マミーとはいわゆるミイラのことで、その名の如く全身をミノムシのように覆う形状をしている。
体との密着度も高く、保温性も高い。
あえて挙げる弱点と言えば、その密着度ゆえにやや圧迫感があるということがある。
しかしモンベルのこの寝袋は特許取得の独自のストレッチシステムを採用し、高い伸縮性を持っている。
内部に入ったままで胡坐をかけるくらいの伸縮性があるので、自分の体格の小ささを差し引いても、窮屈さはそう感じなかった。
このシリーズを選んだのはこの伸縮性が決め手だが、悩んだのは使用可能温度についてである。
このシリーズにはモデルは同じでも使用可能温度が違う仕様が何段階かあり、最終的に自分が選んだのは快適睡眠温度6℃~、使用可能限界温度-2℃~のもの。
温度の選び方ついては、実際の気温が快適睡眠温度+5~10℃くらいになるのが熟睡できる目安と言われる。
そこで春の最低気温の平均を調べて、そこからこのぐらいならいいかと当たりを付けたわけだが、この判断は甘かったと言わざるを得ない。
九州から中国地方、近畿辺りまではまあ普通に眠れた。静岡県の浜名湖あたりでキャンプした時は暑かったが、服装や寝方によって調整できた。
厳しくなってきたのは東北辺りからである。
もちろん北へ行けば行くほど寒くなるのは当然だが、そこまでたどり着くときには季節もその分進んでいるはずなので、そこまで冷えるとは思わなかったのである。
それでも東北地方は越えられた。
寒い時には持っている服をありったけ重ね着して寝袋に入れば眠ることはできた。
一番辛かったのは北海道の稚内でのことである。キャンプした中ではこれが最北だったが、眠るのも難しい寒さだった。
思い切って寝袋を買い換える機会はあったものの(青森県でモンベルショップに立ち寄っている)、それを逃したのは完全に自業自得なのでどうしようもない。
まあ風邪をひいたり体調を崩さなかったのは幸いだったが、使用可能温度にもっと余裕を持たせておかなかったのは、この旅の反省点である。
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