日本縦断自転車旅行記 準備編~携帯工具

携帯工具

TOPEAK(トピーク)の『エイリアン DX

エイリアンシリーズはまだ販売されているようだが、DXについては販売終了している。

選んだ基準は今回の旅行用の自転車の装備類を、一通り組み付けられるだけの工具がワンセットになっていること。

自転車の組み立てと装備類の取り付けは自分で行ったので、走行中に振動で緩んだ時に備えてすべてのボルトを締められるだけの種類を持っておいた。

特にフロントキャリアの左右をつないでいるのがボルトとナットなので、しっかりと締めるためには共回り防止にレンチが二つ必要になる。

携帯工具で同じ径のレンチが二つ付いているものは限られる、というかほぼ存在しない。

少なくとも2013年当時、購入前に色々と探し回ったが、見つけたのはこのエイリアンシリーズだけだった。

それに加えてパンク修理のためのタイヤレバーや、チェーンツール、スポークレンチなど。大抵の自転車トラブルに対応できるだけのツールが備わっている。

パンクの修理には穴を塞ぐにせよ、チューブを交換するにせよ、タイヤを外すタイヤレバーは必須となる。

チェーンも自分で繋いだものだし、荷重も多くかかるので、切れてしまう心配があった。

そんな時に応急的に繋げるために、予備のチェーンピンとチェーンツールを持っておいた。

ホイールも手組だったので、予備のスポークとスポークレンチも同様である。

大量のツールがセットになっているので、どうしてもサイズが大きくなってしまうが、使用時には二つに分離できるようになっている。ゴテゴテした外見の印象よりはずっと使いやすかった。

幸い日本縦断中には大きなトラブルは無かったものの、ディスクブレーキのパッド調整などは何度かこのツールで行った。

自分は気に入っているが、趣味嗜好的な側面が大きいため、こういったツールにありがちな実用性の低さは無視できない。

どうしても取り回しは悪くなるし、ヘッドが大きくなるので狭い場所のボルトを締めたい時に回せなくなる場合もある。

結局不安に負けて、手のひらサイズのモンキーレンチも持って行ったので、これを選んだ理由はほぼ意味をなくしていたのだが。

使いやすさをとるなら、必要な工具は小型の物を複数持って行ったほうがいいだろう。

携帯工具ではなくとも、必要なサイズの六角レンチ数本だけならば、普通のサイズの物でもそう邪魔にはなるまい。

 

まあ本当なら、リスクは最小限に抑えるべきなので、パーツ構成をもっと単純にしておけという話だが。