日本縦断自転車旅行記 準備編~フロントキャリア
フロントキャリア
ミノウラの『MT-3500 SF』
左右に分割できる構造の、アルミ製フロントキャリアである。
耐荷重は10㎏。
現在は生産終了しているが、大幅に仕様の異なる後継モデルがある。
選んだ基準はサイドフレームだけではなく天板がついていることと、ランプホルダーが取り付けられること。それにデザインが気に入ったから。
あまり一般的ではないため、フロントキャリアの選択肢は少ない。選んだ当時は現在よりもさらに少ない上に入手も難しかった。
サイドバッグを搭載するだけなら、サイドフレームだけあればよいのだが、自分はあえてこれを選んだ。
計画編で触れたように、ぶっつけ本番の行き当たりばったりな旅である。
不測の事態に備えて、荷物を積める箇所には余裕を持たせておきたかった。
結果的には杞憂に終わったので、サイドバッグのみであればサイドフレームのみで十分だった。
しかし役に立った機能もある。ランプホルダーを取り付けられたことだ。
ドロップハンドルにハンドルバッグを取り付けると、ライトを取り付けてもバッグが邪魔になる。
そこでキャリアにNITTO(日東)のランプホルダーを取り付け、そこにフロントライトを取り付けた。
大型のため重量や取り回しなどに難があったが、そもそもの購入のきっかけはデザインが気に入ったからだったので満足している。
ただし左右に分割できる構造は重量増加だけでなく強度の低下も招くし、構造が複雑になれば故障のリスクも高まる。
それに素材がアルミ製なので、もしも旅の途中で破損した場合の修理は困難である。
アルミの溶接はとても難しいのだ。
本格的なロングツーリングには、鉄製のキャリアを使うのが常套手段である。
鉄製なら簡単に溶接できるので、アルミ製よりずっとトラブルに強い。
さらにこのキャリア。実は自分の旅行車には対応していない。
取り付けにはクイックリリースとVブレーキ台座が必要なのだが、旅行車はディスクブレーキ専用であり、フロントフォークにはVブレーキ台座はない。
これは自転車を決めるより先にキャリアを購入していたためだが、上記のようにこのキャリアを気に入っていたため、取り付けは自己流で行った。
ホームセンターで適当なステーを買ってきて、Vブレーキ台座の代わりにフロントフォークのキャリアマウントに取り付けた。
かなり強引な手段ではあるが、破損することもなく旅を終えることが出来たので良しとしておくことにする。
リスクを考えると褒められる行為ではないので、選択肢が増えた今選ぶならおとなしく正規の取り付けができるものを選ぶだろう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません