日本縦断自転車旅行記 準備編~マット
マット
mont-bell(モンベル)の『U.L.コンフォートシステムパッド180』
セルフインフレーター方式のテントマットである。
定価は¥9524+税。
旅のスタイルに合わせて90、120、150、180と長さが選べるが、枕を持っていかなかった自分は180を選んだ。また、もっと厚みのあるシリーズもある。
選んだきっかけはほぼ直感。店頭で手に取った時にサイズと重さがしっくりと来たからである。
キャンプにおいてマットと寝袋はセットである。
テントの床は基本シートが敷いてあるだけなので、断熱性も弾力性も無い。地面の固さと冷たさがほぼそのまま伝わってくる。
いくら寝袋に入っていても、床がその状態ではとても快眠など望めない。
夏場の暑い時期ならいいかもしれないが、それ以外の季節の夜の地面の冷え込みは馬鹿にならない。
自分の一家は昔からキャンプなどによく行く方だったので、テントに泊まる際の敷物の必要性は知っていた。
寝袋の保温性を発揮させるためには、マットによる断熱が前提である。
それに弾力性も必要である。
中には硬い床でも平気で寝られる人もいるかもしれないが、たいていの人は地面の固さの上では熟睡するのは難しいだろう。
さらに地面が固いだけでなく、凹凸がある場合も考えられる。
固さだけならともかく、床がデコボコと尖っていたらテント内でくつろぐことも難しくなる。
そういった地面の荒れを弾力性で吸収し、床を平坦にするのもマットの役目である。
特にテントの設営場所が平坦な場所とは限らないこの旅において、マットは必須アイテムである。
また、マット以外にテント内に置くものとしてコットという選択肢もある。
コットとはキャンプなどで使う簡易ベッドのようなもののことだが、地面との距離が空くので地面の影響をほぼ受けない利点がある。
ただマット類と比べるとどうしても重くかさ張り、設置場所も多く取るので、今回の選択肢からは外すことにした。
重量などをある程度気にしないで済むバイクツーリングやオートキャンプなら採用の価値はあるかもしれないが、今回のキャンプスタイルには合わないと判断したのである。
テントマットには大きく分けて発泡マットとエア注入式マットがある。
発泡マットはそれ自体が断熱性を持っているもので、いわゆる銀マットやウレタンマットなど。
エア注入式マットとはつまりエアマットで、空気を入れて膨らませることで弾力と断熱性を得るもの。
発泡マットは設置が簡単でトラブルが少ない。ただし弾力を求めると厚さが増える分収納時にかさ張る。
エア注入式マットは設置時に空気を入れて膨らませる必要があり、穴が開くと使えなくなるリスクがある。ただ収納時は比較的コンパクトになり、寝心地もこちらに軍配が上がるだろう。
そして両者の中間に位置するのがインフレーターマット。
内部にスポンジが入っていて、バルブを開けるとある程度空気が自動で入る。空気を追加で入れて厚さを調整できる。
両者の中間に位置するので利点と欠点を合わせ持つことになるが、使いやすい。
どちらを選べばよいか迷ったときには、とりあえずインフレーターマットを選べば失敗が少ないだろう。
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