日本縦断自転車旅行記 66日目 ライダー憧れの道 サロベツ原野

終わりなきこの道を

 

2013524

この日からは帰路になる。フェリーターミナルのある苫小牧を目指し、道を引き返してゆく。

 

430 起床。

655 出発。3泊した稚内森林公園を後に、坂を下る。

705 コンビニで昼食用にパンを買う。

道道254号に入り、ノシャップ岬を回って道道106号を南下する。

920 これぞ北海道という景色。サロベツ原野の電柱やガードレールの無い、地平線まで続く直線道路。60日目に日本一の直線道路を通ったが、街並みの中よりも原野の中を通るこちらの方がいかにも直線という感じがする。信号なども無いので速度を維持したまま巡航できるし、定期的に休憩所があるのでトイレなどの心配もない。走ることが楽しい道である。

サロベツ原野
道道106号 サロベツ原野

1010 道道106号を走行中にポツンとある。北緯45度通過点モニュメント。

北緯45度通過点モニュメント
北緯45度通過点モニュメント

1020 オトンルイ風力発電所。28基の風車が整然と並ぶ。大き過ぎてスケールがわかりづらいが、風車はローターを含めて高さが99メートルもある。それが3.1キロに渡って一直線に並ぶさまは圧巻である。

オトンルイ風力発電所
オトンルイ風力発電所

1035 北海道に渡って3度目の野生の狐との遭遇。今度は写真を撮れた。近寄って抱きしめたい衝動に駆られるが、野生動物との接触や餌付けは厳禁。特に北海道ではエキノコックス症の感染を広めてしまう危険があるので、野生動物との距離は適度に保つべきだろう。

 

国道232号に入る。引き続き海沿いを南下。

1215 コンビニでパンを追加購入。

1230 遠別川河川公園で昼食にする。すでに100キロ近く走っているので、距離的に今日はこのキャンプ場で泊まることになるかと思っていたが、このペースならもうひとっ走り行けそうである。

風と夕日のモニュメント
風と夕日のモニュメント
利尻山
利尻山

 

420 61日目にも泊まった『とままえ夕陽が丘オートキャンプ場』へ。今日は晴れたので夕陽が拝めそうだ。

515 無性にコーヒーが飲みたくなる。道の駅 風Wとままえ(『ふわっと』と読む)まで歩いて行って、自動販売機で購入。夕陽を見ながら一杯。

とままえ夕陽が丘オートキャンプ場
キャンプ場からの夕陽

この日は追い風も手伝い、日本縦断自転車旅行の中で1日の走行距離が最長になった日である。特にサロベツ原野はライダー憧れの道というだけあって、走っていて楽しかった。

この先は行きと違うルートを通って帰ることも考えたが、日本最北点到達という最大の目標を果たした今。次の目標は安全に自宅に辿り着くことである。不用意に冒険はせず、来た道をなぞって帰ることにした。

 

 

走行時間8:09.20

走行距離145.33

平均速度17.8

最高速度43.2

積算距離4736.1