試作量産型可変機 エクシードジャイヴ
コトブキヤのフレームアームズ改造作品。
オリジナルFA(フレームアームズ)のエクシードジャイヴ。
特徴は人型から飛行形態へ武器を持ったままでの完全変形。
もともとバイク形態へ変形するセカンドジャイヴを、一部パーツの変更で飛行形態に変形できるように改造しました。
以下は妄想設定。基本的な世界観の設定などは公式に準拠します。
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●機体解説●
衆暦212年。月側の投入した高機動型可変FA『フレズヴェルク』に端を発する、新型汎用FA開発計画(SX計画)と補充物資拡充計画(EX計画)は戦線に混迷と多様化をもたらした。
物資、人員ともに疲弊していた地球防衛機構であったが、その内部でも疲弊が少ない――
もとい、扱いあぐねている部隊があった。
FAへの移行に乗り遅れた、元戦闘機パイロットの一団である。
彼らは開戦から現在まで生き残っている歴戦の勇士であったが、既存の兵器では歯が立たない敵性FAに対しては戦力にならず、腕を持て余していた。
上層部は彼らへの救済策として、量産型の航空可変FA開発プロジェクトへの合流を命じる。
半ば厄介払いともいうべき措置だったが、彼らは転属先で想像以上の働きを見せることになる。
新型可変機開発のベースとなったのはもともと変形機構を備えていたYRF-12 ジャイヴ。アーキテクト元来の可動性を生かし、既存の技術を転用することで機体自体の開発は順調に進んだ。
開発において大きな問題となったのはハード面よりもソフト面、すなわち専用のOSの開発である。
特に空中で変形させようとした場合の機体制御は、技術的ノウハウがない未開拓の分野であった。
この問題の解決にあたったのは、開発チームに参加していたある二人。
航空FAの操作に長ける若い整備兵と、
戦闘機の操縦に長ける老いたパイロットである。
二人は時に協力、時にぶつかりながら、互いに互いの技術を盗み合うことによって、制御データを機体に蓄積していった。
そして、戦闘機としての飛行形態と、航空FAとしての人型へ変形する機体が完成した。
それが本稿で紹介する機体。エクシードジャイヴである。
航空FAの運用における最大の問題点は、航続距離や戦闘持続時間の短さである。
本機は飛行形態への可変機構によりこれを改善することに成功した。
そればかりでなく人型、戦闘機型、双方の形態で運用可能なこの機体はそれまで戦力外だった人材の戦線投入を可能とし、正式に量産されれば航空FAの新機軸となりえる可能性もあった。
しかし時世の流れはそれを許さなかった。
衆暦213年の防衛機構は失地回復からの月面プラント奪還を掲げており、最優先とすべきは地上及び宇宙で運用可能な新型汎用FAの全面配備であった。
航空FAとしては優秀でも、宇宙用FAとしての運用は難しいエクシードジャイヴは量産化には至らず、計画は量産型の可変機の開発という目的を達成したものとし凍結される。
しかしその航空性能を惜しんだ上層部によって、機体はテストパイロットを含め戦場に投入され、各地を転戦することとなる。
●Spec● | |
頭 頂 高 | 15.5m |
乗 員 | 1名 |
固有装備 | スラストアーマー Type-EB+ ×2 |
脚部ベクタードスラスター ×2 | |
兵 装 | マルチランチャー |
マルチライフル | |
イオンレーザーシールド | |
※上記より二つまで装備可能 | |
駆動骨格 | フレームアーキテクトTYPE001 |
●装備解説●
スラストアーマー Type-EB+
推進器を内蔵した追加装甲。
MSG社のFA用フライトユニット。エクシードバインダーを改修したもの。
飛行形態では主翼。人型時はスタビライザーとして機能する。
脚部にスタビライザーを搭載することは最初期からの航空FAの運用データがあるため、導入は比較的容易だった。
ベクタードスラスター
原型機から引き継いだ推進ユニット。
機体に爆発的な加速を与える。
変形機構の見直しにより、推力の偏向機能が有効に利用できるようになっている。
マルチランチャー
ジャイヴの制式タイプ。『セカンドジャイヴ』から流用された光学式火器。一丁で射撃と斬撃の機能を持つことと、実弾や実剣が不要になるため、軽量化が見込めるとして採用された。
両形態で使用できるようにグリップが可変型に変更されている。
他の火器の搭載が難しいため、出力調整によって使用回数の増加が図られている。
マルチライフル
マルチランチャーのバレルを延長し、収束率と射程距離の向上が図られた改修型。
口径が小さくなったため破壊力は下がっているものの、その分貫通力が上がっているため、総合的な威力はあまり変わらない。
ただし大型化した分、取り回しはやや悪くなっている。
イオンレーザーシールド
オペレーション・バードハントにおいて、『レヴァナントアイ・イーギル』がレーザーカッターで光波を防いだことから試作された非実体型防盾。
長時間展開できないことや実体攻撃には弱いなどの弱点はあるが、軽量で高い防御力を持ち、損耗で破壊することがないなどの利点がある。
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